2024年パリオリンピックでの女子柔道52キロ級に出場した阿部詩選手が、試合後に号泣する姿が大きな話題となりました。その感情的なシーンは賛否両論を巻き起こし、多くの非難と同時に、擁護や同情の声も寄せられています。本記事では、パリ五輪での出来事、非難の声、擁護の声、そして阿部詩選手本人のコメントをまとめます。
パリ五輪での出来事
阿部詩選手は、柔道女子52キロ級の2回戦で世界ランキング1位のディヨラ・ケルディヨロワ選手(ウズベキスタン)に一本負けし、試合後に号泣する姿が注目を集めました。試合中に技ありを先取したものの、谷落しで返され敗北。畳を降りた後、セコンドの平野秀幸コーチにしがみつき、約2分間泣き続ける姿に会場からは「ウタ」コールが送られました。
試合後のインタビューで阿部選手は、「本当に悔しいというひとことです。オリンピックという舞台で勝たなかった私が弱い。すごく強くて、相手が上回っていた」と語りました 。
非難の声
阿部選手の号泣シーンに対して、一部の視聴者や著名人からは厳しい意見が寄せられました。
泉房穂氏のコメント
元明石市長で弁護士の泉房穂氏は、自身のX(旧ツイッター)で、「それぞれの意見に一理はあると思うが、もらい泣きをしそうになった者としては、そのことを責める気持ちにはなれない」と述べ、阿部選手へのエールを送りました 。
東国原英夫氏のコメント
元宮崎県知事でタレントの東国原英夫氏は、「柔道家として、武道家として、もうちょっと毅然としてほしかった」とし、「泣いている姿を見せるのはチームにとってもマイナス」と指摘しました 。
スポーツライター津田俊樹氏のコメント
スポーツライターの津田俊樹氏は、「勝者を称えることなく、ただただ自分が負けた悔しさを感情的に表した」とし、「負けた時こそ日本を代表する柔道家、武道家としての真髄を見せて欲しかった」と批判しました 。
擁護の声
一方で、多くのファンや著名人からは、阿部選手に対する同情や擁護の声が寄せられました。
遠野なぎこ氏のコメント
女優の遠野なぎこ氏は、「あれだけ美しい涙があるだろうか。あれだけ美しい叫び声があるだろうか」と述べ、阿部選手の感情表現に感動したと語り、非難の声に対して「言語道断。何様なんだか。不憫過ぎる」と怒りを示しました 。
阿部詩選手の謝罪と兄・一二三選手の反応
阿部選手は自身のインスタグラムで、「情けない姿を見せてしまい、申し訳ございませんでした」と謝罪。この投稿には、「謝らないで」「お疲れ様」など温かいコメントが多数寄せられました。さらに、兄の阿部一二三選手も「情けなくなんかない」「最高にかっこよかったし1番輝いてたよ」と妹を励ました 。
まとめ
阿部詩選手のパリ五輪での号泣シーンは、多くの人々に強い印象を与えました。非難の声と同情の声が交錯する中、彼女の感情や努力に対する理解と支援が必要です。今後も彼女の成長と活躍を見守り続けたいと思います。